フォーンプラグ断線修理

簡単に断線してしまうミニプラグを修理します。
今回はプラグ側のコートが断線しているとして、コード自体の断線やスピーカー側の断線は考慮しません。

また、できるだけ秋葉原などで売られている別売りのプラグは使用しないで外見を保ったまま修理します
別売りプラグはコードの口径が違うしプラグ自体がでかくて邪魔になるし、出来るもんなら外見はそのままの方がいいに決まってるよね。

用意するもの

必要なもの

  • 半田ごて(30wくらい、こて先は小さければgood)
  • 半田
  • ペンチ*2(ラジオペンチ推奨)
  • ライター or 紙やすり
  • 接着剤(粘性が高いもの)

  • 推奨するもの

  • 端子のみの別売りミニプラグ(元のミニプラグを破損させた場合の予備)
  • 半田吸い取り線
  • ホットボンド
  • 固定台(あると楽)
  • 手順

    1.ラジオペンチ二本を使ってコードとプラグカバーからプラグを引っこ抜く
    2.半田付けできるように導線に処理をする
    3.取り外したプラグの半田を除去し、再び導線を半田付けする
    4.接着剤を使ってプラグカバーにプラグを接着する

    図解説明

    1.ラジオペンチ二本を使ってコードとプラグカバーからプラグを引っこ抜く






    写真のようにペンチを使ってプラグカバーからプラグを引っこ抜きます。
    プラグカバーをはずすとその下にプラスチックで固めたプラグ接合部があるのでそれもペンチで引っこ抜きます。半田づけされていて非常に硬いです。


    2.半田付けできるように導線に処理をする


    接合部を切り取ってコードを剥くと三本の導線が出てきます。
    このままでは三本とも絶縁処理されていてプラグに半田付けができないのでライターで軽く炙って絶縁膜を取り除きます(紙やすりでやすってもOK)


    3.取り外したプラグの半田を除去し、再び導線を半田付けする


    プラグについている半田を除去したあと、導線を再び半田付けします。
    正確に素早く半田付けをしないと絶縁しているプラスチック部分が溶けてプラグがだめになってしまうので注意が必要です。
    導線の銅色のところは共通ですが、赤と緑は会社によって左右のスピーカーが逆になっていたりします。銅色導線を半田付け後確認すると確実です。


    4.接着剤を使ってプラグカバーにプラグを接着する


    最後にプラグを半田付けしたところを接着剤で固めてプラグカバーを上からかぶせて、接着剤が乾燥したら完成です。
    ホットボンドの場合冷えたら固まるのですぐ使うことが出来ます

    最後に

    Webを見て回るとほとんどの修理がが元のプラグを廃棄して新しいプラグに付け替えるって内容だったので、うちの所はプラグを再利用する方法をとってみました。
    新しいプラグで直すのは簡単なんですが、市販されているプラグの殆どは太いコード用なので携帯用イヤホンにつけると心もとなくて…
    太いプラグに細いコードを半田付けするとそりゃー怖いです、ポケットに入れたらちぎれそーだ。

    ちなみに写真のオーディオテクニカのほか、ビクターのヘッドホンでも試してみましたがうまくいきました。
    普及帯のイヤホン(\2,000)程度であればプラグ部の作りは大抵同じなので他メーカーのでも同じ修理法が出来そうです。
    でも上位のイヤホンだとどーなんだろ…。

    あと、ケーブルが極細でないタイプのイヤホン(ヘッドホン)ならプラグの交換での修理の方がいいです。同じプラグを使いまわすメリットがあまり無いので

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