ノートンの定理(等価電流源の定理)

目次
説明

  • ノートンの定理は、複数個の電源と抵抗からなる複雑な回路を簡素な回路として置き換える定理。
  • 複雑な回路網を一つの等価電流源、一つの内部抵抗からなる回路に変換する。
  • テブナンの定理と同じく、一つの電流源、一つの抵抗に変換できればよい
  • 基本的にテブナンの定理を電流源に置き換えたものと考えればよい
  • 求める値は「等価電流源」「開放端コンダクダンス(アドミタンス)」の二点である。
  • ノートンの定理

     ノートンの定理で解析する考えはテブナンの定理に準ずる。
     テブナンの定理とノートンの定理は双対の関係にあるため、置き換えが可能である。
     回路
     この回路をノートンの定理で求める場合、テブナンと同じように簡単な等価回路に変換する必要がある。
     回路をノートンの定理で簡略化した場合以下のようになる。
     回路
     

    ノートンの定理

     回路  回路
               等価電圧源                       等価電流源
               
     図のように電圧源と電流源は相互変換することができ、ノートン後でもテブナンに変換(テブナン後にノートン)することができる。
     


     等価電圧源から等価電流源へ変換
     回路 抵抗R0は電流源に対して並列に接続
     
     等価電流源から等価電圧源へ変換
     回路 抵抗R0は電流源に対して直列に接続
     

    参考文献
  • 堀浩雄(2004)「例題で学ぶやさしい電気回路 直流編」森北出版株式会社
  • 川上正光(1967)「改版 基礎電気回路T 線形定常編(1)」コロナ社
  • テンプレートのpondt