重ね合わせの理

目次
説明

  • 回路内に複数の電源が存在する場合、電源を一つずつにした回路との電圧・電流の総和は等しくなる
  • 電流の場合、同一の各枝路の電流の総和に等しい
  • 電圧の場合、同一の二点間の電圧の総和に等しい
  • 電源の取り扱いにおいて。電圧源は短絡し、電流源であれば開放する。
  • 電荷の作る電界にも使用できる。
  • 重ね合わせの理

     複数の電源が存在する回路網中では、それぞれの電源を一つずつにした回路の電源、電流の総和と等しくなる。これが重ね合わせの理である。
    回路
     以上のような、電源が複数個存在する回路では回路計算が複雑になる。このような場合、電源をそれぞれ一つずつの回路に置き換えて計算する。
    回路回路
     仮にR3にかかる電圧・電流を求めたい場合。図のように電源ごとに回路を分解してR3にかかる電圧・電流を求めて、それらの結果の総和を求めればよい

     以下のような回路について右端の抵抗にかかる電圧・電流を求めたい。
    回路
     電源を一つずつの回路にして抵抗にかかる電圧を求める。
    回路回路
     各回路において求めた値の総和が抵抗にかかる値となる。
    回路

    参考文献

  • 堀浩雄(2004)「例題で学ぶやさしい電気回路 直流編」森北出版株式会社
  • 川上正光(1967)「改版 基礎電気回路T 線形定常編(1)」コロナ社
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